研究所のご紹介
本研究所の特徴
早稲田大学で展開されてきた材料科学、デバイス研究のアクティビティを結集し、
さらに建築・建設工学、情報通信などの応用分野との融合で明確な出口イメージを研究者間で共有し、
研究開発のスピードアップを図る取り組みを行うことに特徴があります。
従来は、電源や回路をブラックボックス化し、
インテグリティーの高いハードウェア環境を想定してシステム開発ができましたが、
EHに基づくIoT技術では、自然エネルギーの微弱性、不安定性を前提とし、ハードウェアの動作揺らぎを中心に据えた、
新しい柔軟な発想で社会実装を目指す必要があります。
EH技術を実現可能な応用を見据えながら確立し、電源インフラから独立した真のIoTが実現されれば、
環境問題や災害対策、農業、食料、物流、医療など、地球規模の様々な社会問題の解決につながると期待されます。
本研究所の目標
本研究所では、各参画者研究者が個別に進めるEH、IoT関連研究を支援しつつ、それらの情報を集約し、
具体的な応用例を提示、実証研究につなげていくことを目的とします。
この目的に向けて、本研究所では以下の4項目の活動に取り組みます。
1
各種EH技術の潜在スペックのカタログ化と各EH用材料・素子の性能ロードマップの設定
2
環境エネルギーの微弱性・不安定性を前提としたEH技術の社会実装形態の提案
3
EHに基づくIoT技術の具体的イメージの提案とフィージビリティスタディの推進
4
企業との連携による社会実装の推進
本研究所の活動イベント
本研究所では、2~3回/年のイベントを行っています。学内向けもしくは学外向けも含めたシンポジウムを行います。
その際には、学内のみならず、学外の有識者を招いた講演を含み、活発な議論と意見交換が行われます。
研究所メンバー
氏名 | 研究テーマ | |
---|---|---|
渡邉 孝信 | 理工学術院・教授 | オン・シリコン熱電デバイス開発 |
井村 考平 | 理工学術院・教授 | ナノ構造光アンテナ技術開発 |
岩瀬 英治 | 理工学術院・教授 | フレキシブル熱電デバイス開発 |
勝藤 拓郎 | 理工学術院・教授 | 新規熱電材料開発 |
川原田 洋 | 理工学術院・教授 | ダイヤモンドデバイス開発 |
史 又華 | 理工学術院・教授 | パワーマネージメント回路開発 |
嶋本 薫 | 理工学術院・教授 | IoT用通信技術開発 |
庄子 習一 | 理工学術院・教授 | MEMSエナジーハーベスティング技術 |
谷井 孝至 | 理工学術院・教授 | 建造物健全性診断システム開発 |
戸川 望 | 理工学術院・教授 | ディペンダブルICT技術開発 |
中島 達夫 | 理工学術院・教授 | ユビキタスコンピューティング技術開発 |
西谷 章 | 理工学術院・教授 | 建造物健全性診断システム開発 |
古川 行夫 | 理工学術院・教授 | 有機太陽光発電材料開発 |
本間 敬之 | 理工学術院・教授 | 電解析出型Si太陽電池開発 |
柳澤 政生 | 理工学術院・教授 | パワーマネージメント回路技術開発 |
柳谷 隆彦 | 理工学術院・教授 | 電波発電用圧電デバイス開発 |